【連載】ファンが愛した「ストームライダー」終了とその未来(1)

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5月19日(火)、
オリエンタルランド社から東京ディズニーシー(以下TDS)のアトラクション
「ストームライダー」の運営終了と、
新アトラクションの導入(2017年春)がアナウンスされました。

東京ディズニーシー®新規アトラクション導入のお知らせ
2017 年春にオープン

http://www.olc.co.jp/news/tdr/20150519_1.pdf

新アトラクション発表。
それは毎回、ディズニーファン待望の興奮の瞬間です。

けれど今回は、
新アトラクションが出来ることよりも話題になっていることがあります。

それは「ストームライダー」というアトラクションが幕を閉じてしまうということ。

なぜストームライダーがなくなることがこれほどまでに悲しいのか。
そして、怒りをぶつけたくなるほどの人が出てくるのでしょうか。

2つのポイントと共に、改めて振り返ってみましょう。

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閉鎖に叫ばれる「悲しみの声」

「ストームライダー」がなくなることで、
TwitterやTDR公式Facebookは悲しみの声に溢れています。

一部のファンからは、
ストームライダーをなくすことに対して激しい怒りの声まで聞こえてきます。

その嘆きの数は
「ストームライダー」がその日のネットホットワードランキングの1位になるほどで、
根強いディズニーファンだけに留まらず、
TDSを愛する多くの人の声だということが判明したのです。

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新アトラクションは、ピクサー映画「ファインディング・ニモ」と、
2016年公開予定の最新作「ファインディング・ドリー(原題)」の世界観を舞台にした、
映画の海底世界を冒険するアトラクション。

FindingDory

この新アトラクションはTDSだけのオリジナルであり、
なんと「ファインディング・ドリー」製作スタッフが
新たにオリジナル映像を作り上げる模様。

更にその内容も、乗るたびに異なる映像世界へ旅立つことができるという
『スターツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー』タイプのアトラクション。

非常に楽しみなことでもあるのですが、
今はそれよりも「ストームライダー」閉鎖の悲しみが上回っているようです。

その理由は2つあります。

1.多くの人に愛されていたアトラクションだった

■開園時からあるアトラクション

「ストームライダー」は、
2001 年 9 月の東京ディズニーシーの開園当初からあるアトラクションのうちの 1 つです。

当時はまだ「タワー・オブ・テラー」などの大型アトラクションが少なく、
スリリングなアトラクションといえば「センター・オブ・ジ・アース」と「インディ・ジョーンズ」、
そして「ストームライダー」の 3 つでした。

歴史が長い分だけ体験した事のあるゲストの数は多く、
老若男女に愛されるアトラクションだったのです。

■それまでのディズニーランドになかった興奮があった

大迫力の TDS オリジナル映像と音楽。
更にミサイル(ストームディフューザー)が船内に突っ込んできたり、
雨が降ってきたり、
乗り終わると船内はボロボロになっていたりと、
ディズニーランドでは味わうことのできなかった驚きの体験が待っていました。
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他のスリリングなアトラクションに比べ、
一度に 122 名ものゲストが同時体験できる回転率の高いアトラクションゆえ、
比較的待ち時間が短く体験することもできました。

それでも、ハロウィーンシーズンなどの繁忙期には 180 分待ちになることも!
揺るがぬ人気の証拠ですね。

2.ディズニーシーの半分が
「ストームライダー」を中心にできている!

■ディズニーの世界を創造する「壮大な設定」

実は『東京ディズニーシー』のほぼ全てのアトラクション、
レストラン、ショップ、そしてエリアには、
細かくて壮大な設定、通称『バックグラウンドストーリー(BGS)』と呼ばれるものがあります。

もちろん「ストームライダー」にもその壮大な BGS があります。

そして「ストームライダー」のBGSは、
このアトラクションがある「ポートディスカバリー」だけでなく、
エリアをまたぐものなのです。
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■「嵐の目」のような中心的存在の「ストームライダー」

今やダッフィーに会えるスポットとして人気な「ケープコッド」。
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ここはアメリカのニューイングランド地方にある、同名の漁村がモデルになっています。
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ケープコッドのBGSは以下のようなもの。

20世紀初頭のケープコッドでは、激しい嵐などの災害が絶えず訪れていました。
嵐の中、漁に出る男たち。
彼らの無事を願う、女子供たち。

そんなケープコッドの住民たちは、
「嵐(ストーム)がなくなりますように」と願っていた・・・

・・・この未来を叶えた空想科学のマシン、
それこそが「ストームライダー」です。

そして「ストームライダー」の完成を記念した祝賀パーティが行われている会場、
それが「ポートディスカバリー」というエリアなのです。

物語は更に「ポートディスカバリー」の1つ奥にあるエリア、
「ロストリバーデルタ」のBGSへと移ります。

1880 年代、この熱帯雨林を襲った巨大な嵐の猛威。
すると何世紀もの間
深いジャングルに隠され続けていた大きな河が、突然現れた・・・

・・・時代は移り1930年代、
インディ・ジョーンズ博士を筆頭に、
考古学者や探検隊がこの土地に眠る謎を調査しにやってきた・・・

・・・失われた河、
つまり「ロストリバー」のBGSはこのような設定になっています。

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あれ、ケープコッドの話と同じ単語が出てきましたね。
そう、共通のワードは「嵐」なのです!

もちろん嵐は英語で「ストーム」
ケープコッドほどの密接な関係はありませんが、
ロストリバーデルタとストームライダーの関係性も、極めて強いんです。

■エリアを超える「ストームライダー」の物語

以上からわかるように、
ディズニーシーのエリアのうち、なんと3つが「ストームライダー」に関わっているのです。

ここでやっと話が『時空を超えた未来のマリーナ』、
ポートディスカバリーに戻ります。
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ポートディスカバリーの設定は「ストームライダー」の完成を記念した祝賀パーティでしたね。

パーティの来客向けに特別に開放されている、
新しい航行システムの開発研究施設の「アクアトピア」。


ストームライダーを発明した「気象コントロールセンター」や

彼らが作った風力発電機、
パーティのためにヨットクラブを改装した「ホライズンベイ・レストラン」、
レース用のマンボウ型潜水艦。

1900 年代初頭のニューヨークと、
未来の世界を繋ぐ高架列車「エレクトリック・レールウェイ」・・・

そう、ここは空想科学の世界。
現実的な科学よりも、夢のある技術やデザインにあふれています。
そして、

その全てが「ストームライダー」というアトラクションによって成り立っている世界なのです。

来年5月、「ストームライダー」14年間の歴史に幕が下りる

振り返れば「彼らが作った風力発電機」も、残念ながら最近撤去されていました。
そして、今回発表された「ストームライダー」の終了。

2016年5月、
全ての中心「ストームライダー」は、14年間の歴史に幕を閉じます。

ディズニーパーク・ファンの中に、
閉鎖への憤りを感じる方が多い理由がこれでわかったと思います。

「ストームライダー」とは、
ポートディスカバリーというエリアの中心であり、
ケープコッドとロストリバーデルタにも関わりがある、
東京ディズニーシーの世界観の大きな要となるアトラクション、
開園以来から続いてきた人気アトラクションだったのです。
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自分を含めた多くの方が、悲しみの声を上げています。

「ストームライダーが、東京ディズニーシーからなくなってしまう。
しかもその代わりに入るのが、
『ファインディング・ニモ』のアトラクションだって!?」

「ニモのアトラクションは、すでに『タートルトーク』があるだろ!?」

「ニモの舞台は現代のオーストラリアじゃないか!
ポートディスカバリーの「未来のアリーナ」設定はどうなるんだ!?

「祝賀パーティの設定がなくなるなら、
アクアトピアたちはなんで解放してるの!?」

「ケープコッドの住民が望んだ未来や、
ロストリバーデルタとのニヤリとする接点は!?」

「しかも別に不人気アトラクションじゃないでしょ!?」

「ねぇねぇこれ全部ひっくるめてぶっ潰してでも、
ファインディング・ニモのアトラクション作る必要あるの!!???」

このような声があふれかえってしまっているのです。
この気持ちにどう整理をつけていけばいいのでしょうか!!

そこで今回、OLC社員さんにお電話でお話を聞いてみることに!
一体どのような答えだったのか?

次回更新をお楽しみに!

(Text&Photo/Yusuke)

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